夫婦で住宅ローンを組む3つの方法!低収入や借金があっても大丈夫?

あなたは今、住宅を購入したいのに、
- 今の収入だと住宅ローンを住宅の予算まで借りられない
- 借金があり、住宅ローンの審査に通るかわからない
などと不安を感じているのではないでしょうか?
結論から言うと、低収入や借金があっても住宅ローンを組むことが可能です。
この記事では、低収入や借金がある人でも住宅ローンを組みたい方向けに、夫婦で住宅ローンを組むことで、予算を上げる方法を解説します。
低収入や借金がある人は審査に通らない?
低収入や借金がある場合、注意しておきたいのは「返済負担率」と「個人信用情報」です。
個人信用情報に問題がなく、返済負担率の範囲内の住宅ローンで、返済ができると金融機関が判断すれば、住宅ローンを組むことが可能です。
返済ができるかどうかが審査される
金融機関は年収や借金に対して、住宅ローンを返すことができる「返済負担率」を審査しています。
この返済負担率は、多くの金融機関では収入の35%以下と設定しており、返済が可能な範囲内であれば住宅ローンを借りられます。
そして、「個人信用情報」は過去から現在にわたって、住宅ローンの返済をしてくれる人かどうかを判断します。
長い期間の支払いの遅延や、繰り返し遅延があると信用がないと判断されてしまう可能性があります。
返済負担率を下げるために、夫婦でローンを組む選択肢
しかし、返済負担率の範囲内だけだと、住宅購入の予算に届かないかもしれません。
そこで、夫婦で住宅ローンを組むという方法があります。
夫婦で住宅ローンを組むには、「夫婦1つずつ住宅ローンを組む方法」と「夫婦2人の収入を合算して住宅ローンを組む方法」があります。
夫婦でローンを組むと、収入が上がると判断され、返済負担率も下がり、住宅購入の予算まで住宅ローンを組むことができる可能性があります。
住宅ローンの組み方は大きく分けて3通り

まず、住宅ローンにはどのような種類があるか見ていきましょう。
住宅ローンの種類は大きく分けて3通りあります。
- 夫婦のどちらか一人が住宅ローンを組む「単独債務型」
- 夫婦が1つずつ住宅ローンを組む「ペアローン」
- 夫婦2人の収入を合算して1つの住宅ローンを組む「収入合算」
ペアローンと収入合算によって、住宅ローンの予算を上げることが可能です。
3つの住宅ローンの特徴を解説します。
夫婦のどちらか一人が住宅ローンを組む「単独債務型」
「単独債務型」とは、夫か妻が1人で住宅ローンを組む方法です。
住宅の名義や団体信用生命保険、住宅ローン減税は契約者のみとなります。
夫婦が1つずつ住宅ローンを組む「ペアローン」
「ペアローン」とは、夫婦それぞれが個別に住宅ローンを組み、お互いに連帯保証人になる方法です。
それぞれが住宅ローンを組むため、返済年数や金利をそれぞれ決められます。
夫婦2人の収入を合算して1つの住宅ローンを組む「収入合算」
「収入合算」とは、夫婦の収入を合算することで、審査時の収入を増やすことができる方法です。
「連帯債務型」と「連帯保証型」の2種類があります。
連帯債務型とは
収入を夫婦で合算し、1つのローンを2人で組む方法です。
最初から夫婦共に返済の義務があるため、住宅の名義も夫婦共にあります。
連帯保証型とは
収入を夫婦で合算し、1つのローンを1人で組む方法です。
もう一人は保証人で、返済が滞ったときにはじめて全額返済の義務が生じるため、住宅の名義は契約者のみとなります。
夫婦で住宅ローンを組むときに考えること
夫婦で住宅ローンを組む方法が3つもあるため、どれを選ぶか迷ってしまいますよね。
次に、3つの住宅ローンのメリットとデメリットを解説します。
メリット・デメリットと夫婦で住宅ローンを組むポイント
住宅ローンを選ぶには、ポイントがあります。
- 非正規雇用だと金融機関の商品によっては借りられないものがある
- 住宅の名義が単独がいいか、夫婦それぞれがいいか
- 住宅ローンの利用は1人がいいのか、2人がいいのか
- 団体信用生命保険に加入するのは1人がいいのか、2人がいいのか
- 住宅ローン減税で1人と2人どちらが節税になるか
今後も安定した収入があるならば「ペアローン」、返済の負担が少ない方が良いときは「収入合算」をおすすめします。
メリット | デメリット | |
ペアローン | 団体信用生命保険に2人とも加入できる住宅ローン控除を2人とも受けられる2人とも住宅の名義を持つことができる | 2つローンを組むため諸費用や審査が2倍になる万が一のときや離婚後も自分の住宅ローンに返済義務がある |
連帯債務型 | 夫婦の年収をそれぞれ100%合算できる住宅ローン控除を2人とも受けられる1つの住宅ローンのため、諸費用を抑えることができる | 団体信用生命保険は基本的に1人しか入れない取り扱っている金融機関が少ない「主たる債務者」に万が一がおきても、「連帯債務者」の住宅ローンは残る |
連帯保証型 | 1つの住宅ローンのため、諸費用を抑えることができる支払いが滞らなければ保証人に支払い義務はない | 団体信用生命保険と住宅ローン減税は契約者しか受けられない |
夫婦で住宅ローンを組む場合に気を付けたいこと
夫婦で住宅ローンを組む場合、単独で組むよりも気を付けなければならないことがあります。
- 妊娠や出産などで収入が下がる、または、退職の可能性があり、返済が難しくなる可能性がある
- 離婚によって財産分与や居住権の問題が生じる
- 離婚によってローン残債の返済の問題が生じる
トラブルになることもあるため、事前に夫婦で話し合う必要があります。
まとめ

この記事では、低収入や借金がある方に向けて、夫婦で住宅ローンを組む方法を解説しました。
夫婦で住宅ローンを組むと、住宅購入の予算が上がるというメリットがあります。
夫婦で住宅ローンを組むには、
- 夫婦1つずつ個別に住宅ローンを組む「ペアローン」
- 1つのローンを2人で組む収入合算の「連帯債務型」
- 1つのローンを1人で組む収入合算の「連帯保証型」
上記、3種類があります。
夫婦で力を合わせることで、理想の住宅の購入ができるはずです。
どのローンがいいか、夫婦で話し合ってみてください。