おまとめローンでマイホームを手に入れる方法!メリットとデメリットも解説

おまとめローンでマイホームを手に入れる方法!メリットとデメリットも解説

マイホームがほしいけど、他にもローンがあって返済が心配……。そんな人の強い味方になってくれる「おまとめローン」をご存じでしょうか?

複数ローンを一本にまとめられ、返済額が減る可能性もあるため、上手に活用しておきたいですよね。今回は、そんな便利なおまとめローンについて詳しく解説していきます。

マイホーム購入に使えるおまとめローンとは

そもそもおまとめローンとはどういった商品性を持っているのでしょうか。

まずは簡単な仕組みや審査のポイントなどを解説していきます。

どうしておまとめローンで返済額が減るの?仕組みを解説

ローンを1本にまとめるだけで、どうして返済額が減るのでしょうか?

その理由はずばり、金利が下がるからです。

カードローンやキャッシングは金利が高い場合が多いですが、おまとめローンでは低い金利でまとめられる可能性があり、結果として返済額が減少するという仕組みです。

おまとめローンと住宅ローンの違い

おまとめローンと住宅ローンは何が違うのかわからないという方もいるでしょう。

それぞれの違いは担保の有無です。

住宅ローンの場合、購入する住宅が担保となるため、万が一返済が滞った場合にも担保があるため、金融機関にとっての損失を抑えられています。

一方で、おまとめローンは無担保で借り入れすることが一般的です。

そのため、金融機関にとっての債務不履行によるリスクが高くなります。

リスクが高いことを理由に、住宅ローンよりもおまとめローンの方が金利は高くなる傾向にあります。

住宅ローンとおまとめローンの審査条件

住宅ローンとおまとめローンの違いがわかったところで、それぞれの審査条件についても確認していきましょう。

以下では、それぞれのローンの審査条件についてまとめていきます。

住宅ローンの審査条件

住宅ローンには、金融機関による審査が必ず行われます。

金融機関による住宅ローンの場合、以下の審査項目から融資の有無を判断されると言われています。

  • 国籍
  • 性別
  • 借入時年齢
  • 完済時年齢
  • 家族構成
  • 年収
  • 所有資産
  • 返済負担率
  • 業種
  • 雇用形態
  • 雇用先の規模
  • 勤続年数
  • 融資可能額(融資率)
  • 担保評価申込人との取引状況
  • カードローンなどの他の債務の状況や返済履歴
  • 金融機関の営業エリア
  • 健康状態
  • 連帯保証

(参考:国土交通省|令和2年度民間住宅ローンの実態に関する調査

上記からもわかるように、さまざまな条件が審査に影響することがわかるでしょう。

特に、住宅ローンで重視される審査項目は「健康状態」や「完済時年齢」などがあるようです。

理由としては、住宅ローンでは基本的に加入が必須となる団体信用生命保険の条件に当てはまるかが含まれていると考えられます。

おまとめローンの審査条件

おまとめローンの審査で見られているポイントは、基本的に他のローンを借りるときと変わりはありません。

具体的には、年齢や住所などの基本情報以外に、返済能力(年収、雇用形態、勤務先、勤続年数)、生活情報(居住形態、家族構成)、信用情報(既存借入内容、過去の返状況、遅延・滞納・金融事故の有無)などが該当します。

おまとめローンを検討中の方は、まずそれぞれの審査条件とご自身の状況を照らし合わせてみることをおすすめします。

「おまとめローン」でまとめられるもの

ここからは、おまとめローンでまとめられるものを解説していきます。

おまとめローンで借り入れをまとめられるものは主に以下の通りです。

  • フリーローン
  • マイカーローン
  • 教育ローン

それぞれのローンを詳しく解説していきましょう。

フリーローン

フリーローンとは、各種金融機関で取り扱っているローンです。

フリーという言葉の通り、用途はさまざまで急な出費がある際に利用できます。

冠婚葬祭などで利用したことがあるという方も多いのではないでしょうか。

マイカーローン

マイカーローンとは、車を購入するために利用できるローンのことです。

新車だけではなく、中古車の購入にもマイカーローンを活用しているという方も多いでしょう。

条件によっては、このマイカーローンもおまとめローンで一本化することが可能です。

教育ローン

続いて、教育ローンです。

教育ローンとは、子どもにかかる教育費や学費、進学費用などを目的に利用できるローンです。

教育ローンは、一般的な金融機関だけではなく公的機関が運用するローンなど、さまざまな種類があります。

お子さんの高校や大学進学のタイミングで利用したことがあるという方も多いでしょう。

マイホーム向けおまとめローンのメリット

次におまとめローンのメリットを解説していきます。

主なメリットは以下の通りです。

  • 毎月の返済負担を軽くできる
  • 返済時の手間を軽減してくれる
  • 多重債務を防げる

正しく理解していれば、自分に合った返済プランの商品の選択が可能になります。

それぞれ詳しく解説していきましょう。

メリット1:毎月の返済負担を軽くできる

まず1つ目は、金利の低いローンでまとめられれば、毎月の返済負担を軽くできる点です。

例えば、「50万円・金利15%」、「70万円・金利12%」、「100万円・金利18%」の3つのローンを抱えた人がいたとします。

もし、この借入を「220万円・金利10%」のローンにまとめられたとしたら、金利返済分を少なくすることが可能でしょう。

ただし、借入期間や返済方法によっては最終的な金利支払い額が増えてしまう場合もあるので、今のまま支払い続けるのがいいのか、それともおまとめローンを活用するのかは、各々の利息支払い総額をしっかりと比べる必要があります。

メリット2:返済時の手間を軽減してくれる

メリットの2つ目は、返済時の手間を軽減してくれる点です。

複数借入があると、その都度振込手続きをしなければならなかったり、資金移動をしなかればならなかったり、返済日の管理もしなくてはいけません。

管理が大変だと、最悪の場合、返済が遅れてしまい遅延損害金というペナルティを支払うことになります。

ローンを1つにまとめれば管理が簡単になり、支払いの遅れや忘れを防止できます。

メリット3:多重債務を防げる

メリットの3つ目は、おまとめローンによって多重債務を防げる点です。

なぜなら、複数の金融機関からローンを組んでいた場合でも、おまとめローンを活用すれば1本化できるからです。

複数のローンを組んでいる場合は、その後の信用情報やクレジットカードなどの審査に影響を及ぼしやすくなっています。

しかし、おまとめローンすることで、借金の金額や利息額などが明確になりやすく、返済計画などのやりくりがしやすいなどのメリットを得ることが可能です。

マイホーム向けおまとめローンのデメリット

おまとめローンのデメリットは以下の通りです。

  • 支払い利息が増えてしまう
  • 追加のローンが組めない
  • まとめて返済する手続きが必要

それぞれ詳しく解説していきます。

デメリット1:支払い利息が増えてしまう

1つ目は、支払い利息が増えてしまう点です。

現在、多くの金融機関や貸金業者がおまとめローンにあたる商品を用意していますが、なかには現在借入中のローン金利よりも高い金利設定がされている商品もあります。

また、金利自体は下がっても支払い期間が長くなれば、それだけ支払う利息も増えてしまうため、総額では現在のローンよりも損をしてしまうケースも見受けられます。

おまとめローンを利用する際は、最終的な支払い総額がいくらになるのか、毎月の返済額はどう変わるのか、収入と支出のバランスは崩れていないかなどを確認し、無理のない返済計画を立てることが大切です。

デメリット2:追加のローンが組めない

デメリットの2つ目は、追加のローンが組めないところです。

カードローンやキャッシュローンは、限度額の範囲なら何度も追加で借入ができるという特長があります。ローンを完済しても、また必要になれば借入が可能です。

しかし、おまとめローンはそういった性格の商品ではありません。

返済の手間や負担を軽くする目的のローンなので、繰り返して借入をする商品性になっていないものがほとんどです。

デメリット3:まとめて返済する手続きが必要

デメリットの3つ目は、これまで借りていた金額をまとめて返済する手続きが必要です。

おまとめローンを利用する場合、まず1本化する金融機関からまとまったお金を借り入れ、そのお金でこれまで借り入れしていた金融機関にそれぞれ返済する必要があります。

決められた期間に返済しなかった場合や、契約と異なる返済方法などをしてしまうと、おまとめローンを利用できなくなる場合もあるため注意が必要です。

マイホーム用のおまとめローンもある

おまとめローンは単純にカードローンやキャッシュローンのみを対象としたものが多いですが、住宅ローンとセットになっているものもあります。

住宅ローンとはまとめられない金融機関が多い

金融機関によっては住宅ローンの借入の一部に他のローンを組み込めるという商品性のものもあります。

しかし、ほとんどの金融機関では住宅ローンとは別口でおまとめローンが用意されています。

その理由は、「資金使途」という考え方です。資金使途とは簡単に言えば、「何のためのお金を貸すのか」です。

通常、住宅ローンであれば住宅建築や購入のための資金のみを融資します。

もし、住宅以外のことに使い込んだと金融機関にバレると、契約違反で貸したお金を全額返済するように迫られる場合もあります。

そのため、ほとんどの金融機関では住宅ローンに他のキャッシュローンなどを組み入れられない商品性になっており、おまとめローンを借りるには住宅ローンとは別口で組む必要があります。

おまとめローンと住宅ローンをセットで審査してくれる

 別口でのローンとはいえ、借入の審査は住宅ローンとセットで見てくれます。

そのため、もしおまとめローンによって今よりも返済額が少なくなる場合は、返済負担が少なくなったという前提で住宅ローン審査も行われます。

複数のローンがあり住宅ローンの申し込みに二の足を踏んでしまっている人にとっては、この点が嬉しいところでしょう。

まとめ:おまとめローンを活用してマイホームを購入しよう

今回は、おまとめローンを活用してマイホームを手に入れるコツについて解説してきました。いくつもローンがあって返済が厳しいから、マイホームはあきらめよう。

そんな風に思っていた人でも、この記事を読んで希望が見えてきたのではないでしょうか。

返済負担の軽減に繋がるかもしれないおまとめローンを上手に活用して、マイホームゲットの夢を掴み取りましょう!