住宅ローンが通るか不安な方必見!審査が通らない理由と対策を解説

住宅ローンを申し込む際には、必ず審査があります。
年収や勤続年数、信用情報などの審査があるため、不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、住宅ローンの審査基準と審査が通らない理由について解説していきます。
収入が下がっていたり借金があったりする方に向けた具体的な対策もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
住宅ローンの審査が通らない理由とは?
住宅ローンを申し込むと、申込者の返済能力と信用力の審査が必要です。
具体的には収入や財産状況、返済プランなどを確認し、返済能力があると判断されると審査通過となります。
以下では、審査に通らない場合の原因となるケースを5つにわけて解説していきます。
年齢に対して返済期間が長い
年齢に対して返済期間が長いと、審査に影響を及ぼす場合があります。
理由は、完済時の年齢が高いと病気のリスクも高まり、返済が難しくなるケースが考えられるからです。
完済時の年齢基準を80~81歳未満としている金融機関も多く、年齢を重視している傾向が見受けられます。
借入金に対して収入が少ない
住宅ローンを組むには、十分に返済できる収入が必要です。
無理のない返済負担率は一般的に20〜25%までといわれているため、毎月の返済額が多すぎると審査落ちの可能性が高まります。
例えば、年収300万円であれば「300万円×20%」で年間60万円までなら無理なく返済可能です。
返済負担率が超える場合は、審査に通らない可能性があると覚えておきましょう。
クレジットカードの保有枚数が多い
住宅ローンの申し込みの際は、クレジットカードのキャッシング枠が審査対象になる場合があります。
理由としては、住宅ローンの借入額とキャッシング枠を合計して返済負担率を計算するからです。
キャッシングを利用していない場合でも、今後利用する可能性があると判断されると審査ではマイナスになります。
カードローンやリボ払いが残っている
短期間で複数のカードローンを契約した場合は、審査に通りにくい可能性があります。
支払いの遅滞や延滞がなければ信用情報に傷がつく可能性は少ないですが、審査において不利になるのであれば避けた方が無難です。
また、リボ払いの支払い残高がクレジットカードの利用限度額に近いと、支払いが長期化すると判断されることも少なくありません。
住宅ローンの申し込み時には、できるだけ返済がない状態にしておくことをおすすめします。
携帯料金の支払いを遅延したことがある
住宅ローンでは、携帯料金の支払いに遅延がないかも審査対象となります。
理由は、スマホなどの端末料金を分割払いにすると、クレジット契約と同等に扱われるからです。
ソフトバンクやドコモ、auなどの大手通信会社は信用情報機関に加盟しているため、端末料金の残高が残っている場合は注意しましょう。
住宅ローンを申し込む際の審査基準とは?

住宅ローンの審査では、主に申込者の返済能力が確認されます。
審査基準となる項目は大きく分けて5つあるので、順番に見ていきましょう。
申込者の収入と貯金
住宅ローンの審査や融資額に大きく影響するのが、申込時の年収です。
無理のない返済負担率は20~25%とお伝えしたように、この割合が低いほど完済してくれる可能性が高いと判断されます。
また、返済負担率が高い場合は、貯金額を確認されることもあります。
これは、収入以外に安定した資金を持っているかを確認するためです。収入に対して貯蓄額が低いと、審査が不利に働く場合もあるので注意しましょう。
職種や勤続年数
住宅ローンの審査は、年収が高くても安心はできません。
収入や貯金額と併せて申込者の職種や勤続年数を確認し、「安定して返済できるか」を判断するからです。
例えば、公務員や一部上場企業の正社員、医師などは、住宅ローン審査において有利といわれています。
また、勤続年数は3年以上だと安定していると判断されることも多いです。
これらは金融機関によっても判断基準が異なるため、明確な答えはありません。
申込者の健康状態
収入の安定性を審査するうえで、申込者の健康状態も重要なポイントです。
病気や死亡によって住宅ローンの返済ができなくなることを考慮し、既往歴や治療中の病気がないか確認します。
また、多くの金融機関で「団体信用生命保険」への加入が義務づけられているため、健康状態に不安がある場合は審査に通りません。
既往歴や治療中の病気がある方は、団体信用生命保険が任意となる金融機関や、「フラット35」などを検討しましょう。
契約時と完済時の年齢
一般的には、住宅ローンを組むのに適した年齢は、30〜40代といわれています。
理由は、多くの金融機関が設けている完済時の年齢基準までに返済してもらえる可能性が高いからです。
ただし、20代の場合は経済的に不安定と判断されることもあるため、若ければ審査に通りやすいわけではありません。
年収や勤続年数などを考慮して、最適なタイミングを見つけることが重要です。
購入物件の担保価値
住宅ローンでは申込者の審査以外に、家や土地の評価を行います。
これは申込者が返済ができなくなるリスクを考え、物件を担保として確保するためです。
家や土地の評価が高ければローン債務の回収ができると判断されるため、審査にも有利に働きます。
住宅ローンを通りやすくする対策とは?

ここからは、住宅ローン審査が通るか不安な方に向けて、具体的な対策を解説していきます。
現段階で収入が下がったり借金があったりする方は、参考にしてみてください。
信用情報をチェックする
携帯料金やクレジットカードの支払いが遅れたことがあると、個人信用情報に傷がついている可能性があります。
年収や勤続年数、健康状態に全く問題がなかったとしても、ブラックリストに登録されると審査に通りません。
支払いを遅延した記憶がなかったとしても、申込者の個人信用情報を取り寄せて確認するのがおすすめです。取り寄せ方法は、以下を参考にしてみてください。
情報機関名 | 取得方法と手数料 |
CIC(割賦販売法および貸金業法に基づく指定信用情報機関) | インターネット:1,000円(税込)クレジットカード払いのみ郵送:1,000 円分(税込)の定額小為替証書窓口:500円(税込)現金で支払い |
一般社団法人全国銀行協会 | 郵送のみ:「本人開示手続き利用券」または「1,000円分の定額小為替証書」 |
JICC(日本信用情報機構) | インターネット:1,000円(税込)クレジットカード払いのみ郵送:1,000 円分(税込)の定額小為替証書またはクレジットカード窓口:500円(税込)現金で支払い |
新たな借金をしない
住宅ローンの申し込み前は、借入額の増加によって審査が不利に働く可能性があります。
車や家電などをローンで購入するのは控えましょう。
また、クレジットカードを新規に作る場合も、キャッシング枠の拡大が審査に響く可能性もあります。
必要な場合はキャッシング枠を「なし」に設定するようにしましょう。
複数の銀行に審査を依頼しない
審査に通らないことを恐れて、複数の金融機関に審査を依頼するのは禁物です。
個人信用情報では、審査を実施した履歴が残るため、審査時にマイナスに働く可能性があります。
銀行によって審査基準は異なり、結果が出るまでの期間もそれぞれです。
焦ってしまう気持ちはあるかもしれませんが、審査状況や結果を確認しながら次の手を打つようにしましょう。
住宅ローン審査の期間
住宅ローンには「事前審査」と「本審査」があり、それぞれ流れが異なります。
ここからは、具体的にどのタイミングで審査を行い、結果が届くまでどの程度かかるのかを解説します。
「事前審査」が1日~1週間
事前審査は、物件の売買契約を行う前に行います。
結果は1日〜1週間で出るのが一般的で、主に申込者の返済能力と返済プランを重視して審査します。
比較的早い段階で審査結果がわかりますが、金融機関や申し込みの時期によっては時間がかかる場合もあるため注意しましょう。
「本審査」が1週間~1ヶ月
本審査は、物件の売買契約と並行して進められることが多く、一般的に保証会社が実施します。
事前審査よりも結果が出るまで時間がかかることが多く、1週間~1ヶ月かかると頭に入れておきましょう。
保証会社は契約者が返済できなくなった場合にローン残債を支払う義務が発生するため、申込者の経済状況と併せて「信用」の部分を慎重に審査します。
個人信用情報に問題がなく定期的な収入があれば、過剰に不安になる必要はないでしょう。
審査が長引く場合は可能性がある証拠
事前審査と本審査の結果が出る目安がわかっていても、審査が長引いていると不安に感じる人も多いかもしれません。
住宅ローンを申し込みした時期にもよりますが、審査に時間がかかっている場合は審査が進んでいる可能性が高いと考えられます。
審査中に追加書類が求められた場合は、速やかに提出しましょう。
ただし、審査中には新たな借り入れや転職などは禁物です。融資が実施されるまでは油断しないようにしましょう。
まとめ
この記事では、住宅ローンに通るか不安という方に向けて、審査について具体的に解説しました。
収入に不安がある方は返済負担率や借入額を減らし、できるだけ頭金を用意すると審査に通りやすくなるでしょう。
住宅ローンに申し込む前は新たなローンやキャッシング枠を増やさないようにし、信用情報に傷がつくような行動を控えることです。
審査が通った後も支払いが苦しいという事態にならないように、しっかりと計画を立てて申し込みすることをおすすめします。