住宅ローンが残っていても引っ越しはできる?解決方法を解説!

住宅ローンが残っていても引っ越しはできる?解決方法を解説!

あなたは今、「今の住宅に住み続けることは難しいけれど、住宅ローンが残っていて引っ越せないのでは」と不安に思っていませんか?

住宅ローンに悩んでいる方は、主に以下のような場合に不安を感じることが多くなっています。

  • 家族構成の変化
  • ライフステージの変化
  • 転勤
  • 介護

同じように悩んでいる方も多いでしょう。

結論から言うと、住宅ローンが残っていても、引っ越しは可能です。

住宅ローンが残っている場合、引っ越しの理由や住宅ローンの残債によって、金融機関の対応が変わります。

場合によっては、残債を一括で求められる可能性もあるため、慎重に金融機関と話し合うことが大切です。

そこでこの記事では、住宅ローンが残っていても引っ越す方法を解説します。

住宅ローンの条件は自分が住むこと

借入があるまま、金融機関に無断で引っ越してしまうと、残債を一括で求められる可能性があるため、必ず金融機関に相談しましょう。

住宅ローンを利用すると、以下のような優遇を受けられます。

  • 金利が低い
  • 住宅ローン減税

上記のように、一般的な融資よりも住宅ローンは金利が低く、不動産購入後の10年間、住宅ローンの残債の1%を所得税から引いてくれる住宅ローン減税が適用されています。

やむを得ない事情があったとしても、自分が住むことを条件に住宅ローンは優遇されているため、引っ越して自分が住宅に住み続けられない場合は、優遇を受けられなくなる可能性が高いです。

ただし、家族が残って、自分だけが一時的に単身赴任をする場合には、住宅ローンの継続が可能なケースがあります。

引っ越しをしたのにもかかわらず、自分が住んでいると偽った場合、詐欺や金融機関との契約違反になるなど、トラブルにつながる危険性があるため注意が必要です。

住宅ローンが残っている住宅はどうする?

引っ越しをする場合、住宅ローンが残っている住宅をどうするかが問題です。

住宅ローンが残っている場合には、主に以下の方法があります。

  • 売却する
  • 賃貸する

上記の方法をそれぞれ詳しく解説します。

住宅を売却する

住宅を売却するには、住宅ローンを完済して、金融機関が住宅を差し押さえられる権利である抵当権を抹消する必要があります。

方法は以下の通りです。

  • 一括返済
  • 住み替えローン
  • ダブルローン

住宅ローンの残りを住宅の売却額で一括返済する方法や、新しく住宅を購入する場合は、住み替えローンを利用する方法、同時に2つの住宅ローンを組む方法のダブルローンがあります。

一括返済をする

住宅の売却額が住宅ローンの残債よりも高い場合には、住宅の売却額で一括返済が可能です。

また、住宅の売却後に住宅ローンの残債があったとしても、貯金や資産などがある場合には、売却額と自己資金を合わせて住宅ローンを一括返済できます。

住宅ローンの一括返済が最もシンプルな方法ですが、住宅の売却額が住宅ローンを上回ることは多くありません。

住宅ローンの一括返済は、自己資金に余裕がある方に有効な方法です。

住み替えローンを利用する

住み替えローンとは、住宅を売却したのち、住宅ローンの残債を新しく購入した住宅の住宅ローンに組み入れて、一緒に返済する方法です。

住宅ローンを1本にできるため、管理がしやすくなるというメリットがあります。

住み替えローンを利用する場合には、売却と購入が同時でなければなりません。

また、売却した住宅の残債も組み入れることで、金融機関への借入額が高くなり、審査が厳しくなるデメリットが考えられます。

ダブルローンを利用する

ダブルローンとは、住宅のローンが残っている状態で、新しく購入した住宅の住宅ローンを更に組む方法です。

新しい住宅を購入する前に売却してしまうと、仮住まいが必要となります。

しかし、ダブルローンを利用すると、新しく購入した住宅に引っ越したあとに住宅の売却ができることから、仮住まいの費用を減らせます。

住宅の売却と購入のタイミングを調整する必要がなく、自分のペースで住宅の売却と購入をおこなえるメリットがあります。

デメリットは2つ同時に住宅ローンの返済をする必要があり、負担額が大きくなることや、金融機関への借入額が高くなるため、審査が厳しくなることが考えられます。

住宅を賃貸にする

住宅ローンの残債が多く、売却をしても返済が難しい場合や、引っ越しをしても後々住宅に戻る可能性がある場合には、住宅を賃貸にする方法があります。

賃貸をする場合は、賃貸ビジネスとなるため、金融機関によっては住宅ローンから事業用ローンへ借り換えなければならないケースもあります。

住宅ローンは自分が住むことを条件に金利が優遇されているのに対して、事業用ローンは金利が高くなり、融資条件が難しくなることが多いため注意が必要です。

まとめ

住宅ローンが残っていても、引っ越すことは可能です。

住宅ローンが残っている場合には、住宅を売却するか、賃貸にするかを考える必要があります。

売却する場合には、以下のような選択肢があるとわかりました。

  • 一括返済
  • 住み替えローン
  • ダブルローン

記事内でご紹介した内容をもとに、金融機関に相談し、慎重に話し合いを進めていきましょう。